伝わらない愛が美徳だと夏目家では学びました
今日はちょっと違った日記を書きます。
テーマは「伝わらない愛」僕が大学時代で最も学んだ1つの概念かなと思います。
まあこれ誰のことかというと、うちの父のことです。昔からうちの父は頑固でとにかく伝えるのが下手くそです。
家族から見ると家族思いな人間であるのはよくわかるのですが、他人からは決してそう見えないのがうちの父です。
一番象徴的だった話をお話しします。
あれは僕が学生時代の頃の話で、お盆の繁忙期に連日何十時間と勤務が続いてあまりの疲れにソファで寝てた母に向かって、帰ってきた父がかけた一言です。
「お疲れ様!」なんて優しい言葉でなく、「ばかやろう、早く風呂入れや!」です。
その言葉だけ放ち父はまた去って行きました。母は「なんでお父さん、あんな言い方しかできないんだ」だとさぞかし傷ついていました。
そしてさすがにむかっときた僕も「なぜお母さんにそんな言い方しかできないんだ」と父に聞きました。
そしたら帰ってきた一言がこちら。
「お母さん、あれくらい強くいわんと風呂入って早く寝ないだろ、お母さん倒れたどうするんだ」
つい僕も予想外の返答に、え???そんな思いでいったのとびっくりして言葉につまってしまいました。
今でもきっとお母さんはこのことを知りません。
つまりこれがまさに父から教わった「伝わらない愛」。
これがきっと祖父から父につながり僕まで続いた夏目家の美徳かと思うんです。
でもこれってきっとものすごく賛否両論ありますよね。最近は伝わらない愛は愛じゃないとも思います。
だからきっと愛には正解はないと思うけど、誰かを想うって意味では共通してて、伝える伝えないってのはその人なりの答えでいいのかなって想うんです。
と今日は愛について語った日記でした。